2012年05月29日

ダブルレインボー / 白ちゃんのよしよし

訪問入浴の車での移動中、某記念公園の横を通りかかる際、暖かな日差しと、そして気持ちの良い青嵐が吹いていた。

今日のメンバーは全体的に寡黙。

最近入社した理学療法士志望のオペさんが特に寡黙。

全体的によく喋る人が多い会社なので、1チームが出発すると必ずその中の一人は多弁。

よってそれに引っ張られて一日中喋っていることも多いのだが、みかりんも私もOさんも、どちらかと言うと仕事中は必要最低限のことしか喋らない。

が、時々前の座席からくるりとみかりんが振り返って何か質問して来るのでウトウトしていた私は「はい?はい!はい!何?」と目が覚める。

「あれ。また聞いてませんでした?眠いんですか。」

いやあ、Oさんからマイナスイオンが出ているので。

そう言うと前の二人が笑い、Oさん本人が「単に僕が喋るのが下手で黙っているからでしょ。」と言うのだが。

みかりんが「いいえ。屋久島の樹です、あなたは。」と言うので、まさにその通り!と思い、また笑う。ほんと、眠くなるんだわ。

対宅に着くと一生懸命仕事するのに、車に戻ると皆でぽーーっとしていて、代わる代わる「良い天気だなあ。帰って良いですか?」とか「良い風だなあ。もうここで降ろして下さい。」とか「ここからビール飲みながら歩いて帰ります。」と言う。まあ、ほんとにはやらないんだけど。

しかし、土間をベッドルームに改造してあるような古い対宅に居るとき、雷がゴロゴロ、ぴかーーっ!

すぐ隣が屋外なので物凄い雨の音もそのまんまに聴こえて、三人で「・・・・・・・・・・・。」となる。

で、利用者様は湯船に浸かったまま、私たちを見上げ「あんたたち・・・・。大丈夫?これからあと何軒回るの?」と仰る。

いやあ、大丈夫ですよ。すぐ止みますよ。ははは・・・。と言いつつ冷や汗タラリ。ほんと、この豪雨と暴風で大荷物持って任務を全う出来るのだろうか。

しかし、言霊とは凄いもので、本当に私たちがお宅を出る頃、お日様が再び顔を出して小雨に変わっていた。

その世界があまりにキレイで「ほんと、狐が嫁入りしても不思議でない。」と思う。

しかも、しばらく走り出したところで、みかりんが「あ!見て見て!」とどこまでも続く道路の先を指差す。

何?何?そんなに大きな声出すの珍しいね。

空に巨大な虹がかかっていた。

それが、とても変わった虹で、物凄く幅が広い。そして境目が不鮮明。虹と言うよりはオーロラのようにゆらゆら動いている。

どひゃー!キレイ!何て幅が広くてながーーい虹なの!とその日一番、子供のような歓声を思わずあげてしまった。

すると、Oさんが聴こえるか聴こえないかの小さな声で「その上。」とぼそりと呟く。

え?何て言ったの?エンジン音で聴こえない。

「上にもう一つ。」と今度は指差してくれる。

そう言われて、さらに上の方を観てみたら、もう一つ大きな虹がクッキリと出ていた。

Oさんは背が高いので座高も高い。視点というか視野まで私たちよりも広いのかも知れない。

ほんとだー!とまた叫んでしまう。真上にもう一つある。

しばし三人でそのダブルレインボーを見ていた。

思わず、虹の袂に居るであろう人々や動物たちのことを思い出す。


しかし、訪問入浴の移動中ってよくよく色んな自然現象を目にするなあと思う。

いつぞやの寒い春の日に、まるで何億匹もの雪虫が飛んでいるかのように、細かい粉雪が、空からではなくて真逆の地面から無数に舞いあがっていたのも不思議だった。

そして、みかりんから「かおるさんもおこげに会うべきです。」と言う声が突然聴こえる。

え?何?

聴こえたのだけど、何故に今?と思い、訊き返す。おこげちゃんというのは、彼女が元彼と暮らしている頃に飼っていた猫であるのだが。

今でもおこげと彼女は親友だと言う。

何で今それが出たのか分かんないけど、そうね、会いたいねえ、私もおこげちゃんに会いたいねえ。

「でも、白ちゃんみたいにお利口じゃないですよ。おこげは犬のようにしつこいですよ。」と言いつつも笑っている。

ずっと以前、人間や猫の周りに虹が見えると言った人。

彼女は二つの虹から命を連想したのかも知れない。

虹のようにはかない命や、奇跡のように出現する出会いを虹から連想するとき、おこげちゃんに会いたくなったのかも知れない。

私も白ちゃんに早く会いたい。

ふとOさんを観ると、コンビニで停車した際、自分の愛車の写真を眺めていた。

・・・・・・・・。まあ、愛していれば何でもありだわなと思う。

******************

事務所へ向かう頃、既に外は暗かったのだが、何故だかマンションの前で見知らぬ中学生らしき少女が泣いている。

それも、おいおい泣いている。

普通だったら戸惑うし、しゃがんでそんなところで泣かれていたらドン引きだったかも。

しかし、私が「どうしたの?」と、つい知り合いのように訊いてしまったのは、彼女の真ん前に白ちゃんが鎮座していて、しかと彼女をみあげていたから。

「学校でいじめられいて、今まで泣いたことが無かったんだけど、そこの角を曲がった瞬間、ついポロって一粒零れちゃったの。」

ほうほう。

「そしたら、私が涙流した途端、アスファルトに寝転んでいたこの白い猫が『!』って首を伸ばして立ち上がり駆け寄って来て、物凄い喋りかけて来るの。『にゃんにゃん!にゃーご!にゃーご!』って。」

そうかそうか。カウンセリング中にもよくあることだけど、泣き出したときとか、辛いエピソードを話しだした途端寄り添って来てくれるのよね、この子。

「しかも、手とか頭とかをペロペロペロペロ舐めて来るんですよ。わーん!」

分からない人には「何でそれが泣けて来るの?」と思われるかも知れないが、この子、ほんとに物凄い非言語的メッセージ出して来るんだよね。人間の涙を肉球で拭いたり、肉球で頭を撫でたり、肉球でポンポンと肩を叩いてくれたりする。(全部肉球かい。)

私もしばしその場に白ちゃんと一緒にしゃがみ込んで彼女の話をしていたのだが、ある瞬間、白ちゃんがすっくと立ち上がり「もう入ろう。もう帰ろう。」と私に言う。

あ、なんだよ、この子、放っておいて良いのかよ?と思うのだが、ちょっとの触れ合いで彼女も白ちゃんを理解してしまったらしい。

「きっとお腹が減ったんですよ。私もお腹減った!もう帰ろう!またね!」と言う。なるほど、デトックス終了だったのですね。

その「またね。」に「にゃん!」と返事をするそんな時の白ちゃんは、物凄く表情がある。

上にあがって一緒におやつを食べた。

*********************

今日もありがとうございました。

良い一日でありますように。

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posted by かおる at 06:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

今日も元気と勇気戸をアリガトウ御座います.


ネコさんのなにげない仕草や表情とかに癒されるってゆーことって有りますよねホントコに
んで本日のお届け(おトボケ)はお祈りポーズ(>わらい<)

例によって小動物とかニガテな方は云々...
Posted by 閑ぶた at 2012年05月30日 16:27
>閑ぶたさんへ
かっわいいねー。
猫がまったりとしている姿って本当に癒されますね。
ありがとうございます!
Posted by かおる at 2012年05月31日 21:32
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