2013年12月13日

伝たえたいこと

先日、心の病と闘病しているAさんがいらした際に、丁度Yさんとのカウンセリングが終わったところだったので、「あ、Aさん。この方がMさんの妹さんですよ。」とご紹介したときのこと。

私と同じ歳のMさんをご紹介したときも「ええっ?ほんとに?私より年上なんですか?凄く若い!綺麗!」と驚いていらしたが。

あの時期からまだそんなに経っていないというのに、大分お元気でしっかりして来られたし、感情もとても豊かになられていた。

それで妹さんの方にお会いした途端「えええっ?!」とお姉さんにお会いしたときの何倍も驚いていらっしゃった。「綺麗!ハーフみたい!これでお子さんが三人?!」と。

Yさんは一旦帰り支度をしたものの、もう一度戻って来られて「せっかくお会い出来たんだから握手して貰いたい。」と、今やお姉さんと深いご縁が出来たAさんに歩み寄って下さり、そのまま一時間もの間、一緒にレイキを流して下さった。

その間もAさんは「いやあ、綺麗。ほんとに綺麗。」と感動されていた。ええ、確かに私も初対面の際にこの御姉妹に同じことを感じていた。でも、しいて言えば、あの初対面の頃よりも今の方がまたさらに綺麗で若返っていらっしゃる。

そして、その翌日のことだった。

いったいいつの頃からなんだろう。Aさんがこうして笑顔で訪れてくれるようになったのは。本当に少しづつ良くなって来られている。

で、「あれ?」と思ったら、何とAさん、美容室にチャレンジして来たばかりとのこと。凄く可愛くなっていた。

本当にこれ、体験者にしか分からないことだとは思うのだけど、今の病状で美容室に行くということは凄いことだ。

可愛い、凄く可愛いですよ!でも、大丈夫?

息切れをしていてハアハア言ってはいるものの、「大丈夫です。ここに間に合うように急いでやってくれるって言ってくれてね。。。」と仰るAさんの髪はよくよく見て見るとまだ完全には乾いていない状態だった。

おそらくその懇意にしていらっしゃる美容師さんも事情を聴いて必死で早くやってくれたんだろうなあ。

それはともかく、Yさんの美しさが、Aさんを美容室へ行かせてしまった。きっと物凄く感動的で嬉しい刺激だったのだと思う。

***************

それからさらに翌日。

少しだけお久しぶりのSちゃんが心理学の授業にお越し下さっていた。

調子はどうですか?とお伺いすると「いやいやいやいやいや〜。」という笑顔。

それを聴くと、ああ、そうかー。いやいやいやいや〜な10日間だったんだな。大変だったんだなあと笑いながら答える。

で、しかも、そのエピソードの後の授業の内容が上級も上級の折り返し地点を過ぎたあたり。

ここら辺、Sちゃんにとっては「なるほど!」と思うところでもあるけれど、同時に色んな意味で「うわあ・・・。」と自分を振り返る箇所でもあったと思う。

私自身も幾度なく解説して来た今でさえ、「いやいやいやいやいや〜・・・」と苦笑したくなるもん。

光があたると、自分が自分にどんなことをして来たか?というのが分かる瞬間がやって来る。

物凄く論理的になるので、誰のせいでもなくメインは自分だったと普通に理解出来る瞬間でもある。

そういった通過地点なのでゆっくり慎重に互いに色んな例え話をすり合わせながら進んで行くと、あっという間に時間になった。

****************

そしてその時、あのAさんが訪れたのだ。

いつも用心してマスクをして来られるけれど、まあ、最近、何でそんなにキラキラした目で入って来るの。凄く澄んでいる。

そして、片手に小さな花束を持って「先生!私、今日、駅まで歩けたの!で、先生に花買えた!」と差し出してくれた。201312124.JPG

これも本当に体験者じゃないと中々理解できないことだとは思うのだけど、「え?!駅まで?!」という驚き。それと同時に眩しいイエローのバラが目の前に現れた。

その意味が分かると鼻がつーんとして涙がこみ上げて来るのだけど、嬉しいことに、同じ空間にそのことの意味を凄く理解してくれる人物が存在していた。

初対面なのに「いやあ、凄いですねえ。凄い。。。」とSちゃんがストロークを投げかけると、キラキラした目の人同士が見つめ合って、Aさんが何か感じるものがあったらしく、「あ。なんか、凄く分かって貰えている気がする。」と仰った。ぶわーっと瞳が濡れて行く。

だって、Sちゃんも体験者だもの・・・ストイックでなかなか休めない困難さも知っているし、それでこじらせてしまうはがゆさも、動けないときの怖さや不安も、そして動けたときの喜びも、皆皆分かる人だもの。

それが分かり合える機会というのは中々通常の日常では得られないし、誰かが悪いというわけでもない。でも、幾人かの人とすれ違う度に共感し合えるということが、どんなに支えになることか。

またその体験を惜しみなく傾聴したり、ご自身の体験も相手の負担にならない程度に分かち合って下さる人の心尽くしが暖かくて。嬉しくて嬉しくて。

しかも、「いやあ・・・私も一緒にレイキをあてて帰っても良いですか?」と仰って下さる。えええ?あんなにハードな日常でしかも今日のあの授業の後に?と驚くものの、Sちゃんの”やりたい、やらせて貰いたい。”という顔。

ほんとに胸がいっぱいになる。

で、一時間も会話しつつレイキを流しているとSちゃんもビックリすることが多かったと思う彼女の心の綺麗さ。201312125.JPG

今の辛いときのことを忘れないように、学んだり誓ったりしたことを忘れないように自分の感じたことを録音していると仰る。大切なことだから、忘れないようにと。

まだ手が震えたり力が入らなかったりで、字を書くのも困難だし、活字を読むことも疲れ過ぎる。

だから喋って録音することを思いついたのだという。

私は、20代の頃、この方と同じような体験をしたときにはハッキリ言って気持ちがぐれてたけどね。「ちきしょう。なんで治らないんだよ!」と。

それに「良くなったらきっと誰かにこんなふうに優しくしてあげるんだ。」なんて発想は全くなかった。

しーんとなったあと、空間に「?」という無言の矢印が向けられた気がしたので、腰のあたりにレイキを流しつつ、「いやあ・・・、頭を垂れるばかりです・・・。」と一言漏らしたところ、Sちゃんが「そう!もう何も言えなっちゃうくらいなんです。もう黙っちゃいます。」と。

そうこうしているうちに名古屋のTさんがお越し下さる時間となり、最後にAさんがSちゃんにお礼を言われていて「いやあ、凄く励まされました。治るんですね。私みたいな状態からでも、Sさんみたいに元気になれるんですね!」と仰った。

その時、Sちゃんが「うっ。」となられてこちらを見た。「わーん!先生ー。私、とうとうこんなこと言われる日が来ましたー。元気だってー。」と。同じようにダム決壊して泣き崩れたいくらいだったのだけど、ぐぐっとこらえる。

ほんとに凄いことだよね。偉業だと思います。

もう、何て言って良いか分からないくらいに。201312132.JPG

あたかも、ほとんどバネのようにしか見えないくらいの密に巻かれた螺旋階段。

ほんとに少しづつの傾斜で、昇っている最中には、いったいぜんたい、本当に上がっているのかさえ分からなくなるときがある。

一周してまた同じ景色が見えると、また元に戻ったような気がしたりして。

でも、進もう、治ろうという意志がある限りは、必ず上昇している。

もっとも、このコイル状の螺旋階段が物凄く大雑把で三周くらいで上に行ってしまうような作りだったら凄い傾斜になるので昇れない。

いずれにしても大変で。

でも、時に笑ったり、時に大泣きしたりしつつ昇って来た今日がある。

狭い一室の事務所の、たった1〜2メートル先から涙を流しながらこっちを見ているSちゃんが。

私の方から見ると、あたかも富士山の山頂に立っているかのように見えた。

それにしてもAさんの真っ直ぐな何でもない一言。

今日もまた誰かの一生懸命が誰かに何かを気づかせたり、誰かの何かを変えたりする。

自分自身が感動出来る人こそが、こんなにも人を感動させてしまうのだと思う。

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この辺りでもう充分過ぎるほど嬉しい日となっていたのに。

今日はTさんが卒業する日。

遠方からだし、日常を歩むことも、ここで勉強をすることも、本当に大変だったと思う。

「でも、私、今ここに来ることが楽しみになっているから。」と笑ってくれた日もあり。201312123.JPG

長いプロセスの中で、たった2〜3回だけ、「駄目だ。今月は行けない。」というようなこともあった。

でも、ここにも一つ。少しづつ確実に上がって行った螺旋階段。

とうとう全てをやり遂げた後に、印象的な場面はどこでしたか?と質問するとこれまた感性豊かな彼女の瞳がばーっと濡れて、「感情の回です。」と。

一致していた。

もうずいぶん遠い日のことのように思えるけれど、そうでしたね。

そして、色んな面から見ても、色んな意味で本当に大きくなられましたね・・・と思い、また山頂を見上げてしまう201312121.JPG

しかも、素敵な手作りリースを作って来て下さったり。他にも色々サンタさんのようになっていらして下さった。

言いたいこと、話したいことがまだまだ沢山ある。聴きたいこともある。

けれども、もう胸がいっぱいで。

一緒におみやげのたこ焼きを食べた。

お恥ずかしいことだとは思いつつ、いや、恥ずかしくはないな。

私は逆に沢山のことを教えていただいた。

それで、書き出したらキリがないから、涙とか胸のじんじんとか、この感謝とかをここら辺に文章を切るのだけど。

貴重な人生に、貴重なあなたの道程に、私を関わらせて下さって、本当にありがとうございました。

忘れないです。

そして、これからもどうぞよろしくお願いします。あなたという山の山頂に立った人へ。

こういう人は心の中に大自然を持っているので、一つの山をクリアしても、多分また次なる峰の高みを目指すべく歩き出すだろうけど。

区切りというのは大切なものだから。

ありがとう。頑張って下さって本当にありがとうございましたと心からそう思う。
 
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今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。
今日が あなたにとって良い一日でありますように。

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posted by かおる at 06:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | カウンセリング/ヒーリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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