2013年12月19日

ドーマンセーマン / 互いが互いの道しるべ

Kさんご夫婦とは今年の前半に初めてお会いしたばかりなのだけど、旦那様の方が数年前から何軒かのお店で私たちを度々見かけては顔を知っていて下さったとのこと。

今年のある日、とある店で飲んでいたところ席がいっぱいになった故、私たち夫婦が自主的に椅子を入って来たお客様に譲り、傍にあったテーブルで勝手に楽しく立ち飲みを始めることにした。

グラスを持ってゲラゲラ笑いながら移動して、勝手に立ち飲み屋に仕立てあげると通りかかった人がガラス越しにそれを見て、またドンドンお客さんが入って来た。

「あ!立たなくて良いのに!良いから座って下さい!」と最初は言って下さった店主も私たちの様子を観ては”あ、なんか楽しそうだから良いのか?”と放っておいて下さった。

その時、夫が私の背後の遠くの方を見つめて誰かに会釈し返した。

自分で会釈し返したというのに、小声で私に「あの奥の強面の人にお辞儀されたんだけど、誰だっけ?」と焦って訊いて来た。

いやいや、あなただって知らない人が見たら充分怖く見えるそうですよ・・・と思いつつ、さりげなくカウンターの奥の方に視線を向けたのだが。

すぐに夫の方を向き直った。ほ、ほんとだ。なんか、ごつそう。強そうなおじさん。。。でも、知らない。

しかし、その直後、ガラス越しに映ったそのおじさんの顔を見て「あら。」と思った。

物凄く良い笑顔。隣に居る奥様もニコニコしてこちらを見て下さっているのをガラス越しに見て、とても魅力的に思った。

それからもご近所や立川あたりのお店のあちこちで時々偶然出くわすこともあり、そのうち、約束して一緒に飲むようになったり。

偶然だけど、よく行くお店2軒のマスターご夫婦とKさんとご夫婦と私たちとが同じような年代だったというのもあって、今の話や昔話をしても面白かった。

にしてもKさんは企業の社長さんでマスター陣も独立独歩の店主故、どこか一本スジの通ったところがあり個性的過ぎるほどの花の50代。

で、それを支えているママさんたちもさすがだなあと思うところがある。201312182.JPG

共通する話題もあるのだけど、どこか独自の文化というものがあるので聴いていて面白い。

そんな折、先月の夫の誕生日にKさんが山崎のボトルの年代物をプレゼントして下さった。

それからというもの、夫はKさんの誕生日っていつなんだ?と色んな人を対象にスパイ活動していたが、このKさん、物凄くオープンなのに謎の人でもあって、突き止めるのに苦労した。

で、サプライズでバースデーパーティーをすることになってからがもっと困った。

Kさんって何でも欲しいものを持っていらっしゃる。&何かとこだわりが強そう。なので、余計に何をプレゼントにしたら良いのか皆目分からない。

二人で悩んでいたところ「あ、そうだ。タバコを吸われるので、釣りの最中にも消えないライターを贈ろう。」と夫の発案。

そう言われると、そういうライターよりZIPPOの方が良いよ。しかも、あれが良い、あれ。。。というふうに特定の商品が浮かんで来るという半端に分かり合えている昔の不良同士みたいなところがある。But、Kさん大物、私は小物。

それを二人からということで贈っても良かったのだけど、私も何かしたいなー、でも、ライター取られちゃったら、あと何があるんだろ?と悩んでいたところ、店の明かりを消した鶏マスターがグラスを片手に来て下さった。

そうだ!この人なら分かりそう!と思ったのだが。

それまでの私たちのやり取りが聴こえていたせいで「いやあ、俺も分かんない!俺もかなり分かんないって言われるけど、Kさんは俺にも分かんない!」と言いつつ酒を飲みだしたので、がっくし。そっかあ、マスターでも分かんないか。じゃあ、私らなんか、もっと分かんないよなあ。

でも、Kさん、おらおら系なのに、マスターとうちの夫相手だと折り目正しく立てて下さっているでしょ?あれは何?親しさと敬意を感じるのですが。

「そりゃあ、ほら、Kさんより俺たちの方が一個だけ年上でしょ?でも、俺たちの時代で一つ先輩って言ったらそりゃ大変なことだったわけよ。」

なるほどー。なんかクールスとか矢沢さんとかキャロルとかダウンタウンとかをLPで聴いていた若かりし頃に戻ってしまうわけだ。

よく互いに「なんでそれ知ってんのおおお?!」と驚くことがあるのだけど、一番ビックリしたのは、皆でカラオケに行った際、酔っ払いの私が「クールスのあの歌なんて入ってないだろうなあー。」とサビだけを歌いつつ曲を探していたら、この年代ですら誰も知らなかったあの曲をKさんが知っていて「あ!それならあったよ!これだよ!」と歌って下さったこと。

物知りマスターも含めて「俺もこんなの知らなかった。どのLPに入ってたの?」と皆さん驚いていた。

ほんとだよ、Kさん、凄いですよ!紫のハイウエイと同じLPに入っていた曲なんだけど、よくこんなマイナーなのをご存じで!と一際盛り上がって喜んでいた私だったのだけど。

Kさんも皆さんも「いやいや、あんたが知っていることも同じくらいビックリだから。おそらく当時と今のギャップが一番大きいのはあんた。(当時を見てないから多分の話だけど。)」とのことだった。

そうすると、クールス関係の・・・と私が考え出したところでマスターが「ああ!俺、古いクールスのTシャツを持ってた!あれをあげよう!絶対喜んでくれるぞ!」と言うので、またがっくし。また取られた。201312181.JPG

しかし、優しいマスターは「もう一個思いついたよ。」と私に助け舟を出してくれた。

「よく釣りに出かけるとあちらこちらにこういう星のマークと、こういう変な印が書いてあるんだ。」

そう言って、空中に絵を描きだした。

そんなこと言われても何が何だかさっぱり。それ、名前あるんですか?

「分かんないな。でも、元々は三重県志摩地方の海女さんが身につけるお守りで、無事に帰って来れますようにという御守りだったものが、釣り人の御守りにもなったみたいなんだ。色んなところへ釣りに行くけど、よく暖簾に描かれてかかっていたり壁にかかっていたりするよ。きっとビーズもあるよ。」

うっわー、もうほとんどヒントを全部貰った感じ。そんだけ聴けば充分。ってか、ビーズとか言っちゃって完全導いてくれているよ。

それで検索してみたら、ドーマンセーマンという名の御守りで竜宮に引き込まれるのを防ぐためと言われていたり、海女さんたちが恐れる海の魔物から守ってくれるものとも言われているらしい。

検索してみたらビーズもあったし、なんと、可愛いTシャツもあった。

豪胆な奥様も一緒に釣りに出かけられるとのことだったので、Tシャツをペアで買って、ブレスもペアで作ってしまえ。ああ、でも、手作りものは微妙に重いか。ブレスは止めておこう。

と言ったその時、夫とマスターが口を揃えて「そんなことはないっ!」と強い目力。

特に夫なんぞは「だから、早く俺にも作って下さいよー。」と懇願するのだが、とりあえず問題が解決したのでビールをあおっては凄く嬉しい気持ちになる私だった。マスターありがとうー。Kさん、今年は出会って下さってありがとうー。

*****************

Kちゃんが教育分析にいらした際、丁度Aさんのヒーリングが終わるところだったのだが、そのAさんがお帰りになった後、Kちゃんが「なーんか、涙が出て来ちゃって。」と必殺暖かいモードになっていた。これがKちゃん。

みなまで言わずとも分かる。おそらくは幾人かの人々が同じく胸を打たれたのと同じ理由だろう。

「あの一生懸命起き上がって行く姿が美しいなあ・・・と思って。私もこういうことに携わりたいなあ・・と。何て言ったら良いのかなあ。。。」

分かるよ、分かる。

似たような経験をしているというだけでは分からない。

でも、少なくとも似たような経験をしていて、人生のある地点で心が折れたり身体が折れたり。少なくもその体験から何かを学んで、自分の頭で考えて立ち上がって来た人ならば理解出来る光景。理解できる美しさ。

そして、この世に生きている人はそれぞれの場所で懸命に生きていて、人からどう見えようがいっぱいいっぱい頑張っている。

だから、誰かが出来る範囲内で誰かに何かをする。

しかし、その状態で、誰かにのしかかれたり、当然のように『もっと、もっと。もっと何かして。』なんてことをやられたことがある人なら分かるかも。

のしかかられた方の重たさも、自分だけが傷ついていると思い込んでいる人に切り付けられた傷口の痛さも。

そして、他人をグサグサ差しながら「助けて。」と言う人に「無理。」と言えるのが血だらけになって初めてだった人とか。「もう止めてね。」と言わざる得ない悲しさも。

そういう人々は、自分で起き上がることの大変さを知っている人々だから、一人の女性の姿を見ただけで、今彼女がやっていることの意味を受け取り、「美しい。」と涙してしまうこともあるのだと思う。

**************
今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。
今日が あなたにとって良い一日でありますように。

人気ブログランキングへ

ランキング参加中です。クリックして下さると励みになります。黒ハート
posted by かおる at 06:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。