2014年02月02日

マンボウ

一昨年、訪問入浴の恐るべし冬の寒さにおののき、分厚いダウンのコートを買った。

そして昨年は、裏起毛の黒パンツを購入。

しかし、その裏起毛のパンツを履こうと決めたときには既に春が来ていたと言う・・・。もはや暑くて使えなかった。20140201.JPG

と言うのも、その裏起毛の黒パンツ、ほとんど裏地全体にファーが施されているような状態で、確かに暖かいのだけど、履けばどう見てもマンボウパンツ。

ただでさえ下半身デカいので履かずに済んで良かった!と思ったのが昨年の春だった。

それから長いことその存在を忘れて今年の冬を過ごしていたが、断舎離中に見つけてしまったのが昨日。

そしてとうとう本日久々の訪問入浴の日に履いて行ってしまったのだ。

ところが誰一人笑わず突っ込みもせず。

珍しくお偉い人もいらした朝だったのに。

ええ、既定でズボンの型も厳しく決まっているので注意されないはずはないのだが。

とうとう誰にもとがめられないままそれぞれ出発してしまった各チームだった。

ああ、あのたっつぁんさえ何も言わなかった。

とうとう痺れを切らして二件目あたりの仕事が終わった際、一生懸命機材を車の後部に積んでいるヘルパーさんに自分から暴露した。

片足をドカっ!とそこに置き「見て!まいまい!このズボン、裏起毛なの!」とズボンをめくってみせたのだ。

すると、まいまいは笑いながら崩れ落ちた。若い女の子である。

「ひーー!気が付かなかった!とうとうそんな秘密兵器で来ましたか!」

何で気が付かない。こんなにマンボウなのに。

「そう言われてみたら物凄くマンボウ状態が気になりだした!太ったわけじゃないですね!」

*************

そんときゃそれで済んだのだけど、事件は帰り際のこと。

私たちのチームが回ったコースは難航を極めて他のチームよりずっと遅くなった。

「いやあ、寒いし疲れましたねえ。」と仲間が言うのだが、今日はこのマンボウのおかげで寒さをあんまり感じなかった。

しかし、疲れたのは確かなのでさっさと帰ろうと思ったのだけど、翌日の分のタオルがセットされていないことに気が付いてしまった。これじゃあ月曜日の人が困ってしまう。

それで、さささーっとマンボウのままタオルのセットを作っていたところ、一旦自宅へ帰ってばっちり化粧をして来たN美ちゃんがやって来たので「どうしたの?」とマイマイと共に質問していたのだが。

「えええ?飲みに行かないの?」と。

何を言っているんですか。

夏だとさすがに汗だくでワンピの着替えを持って来ていたりしているのだけど、同じく精根尽き果てて帰る冬場は上にセーターとコート羽織って帰るだけなのよ。そりゃもうまっすぐ帰るのさ、よれよれ&ボロボロになって。

つまり、私は今日、マンボウなのよおおおお!

「だって、Oちゃんが皆で飲みに行くって行ったから急いで支度して来たのに!」

知るか。皆で行って来て下さいなと、そそくさ帰り支度をしていたのだけど、マイマイまでもが「N美ちゃんが可哀そうじゃないですか。一杯だけ行きましょうよ、一杯だけ!」。

マンボウでかっっっ!!!

爆笑の渦だったのだけど、とうとうマンボウのまま歩いて飲みに行くはめに。

「営業所から駅までの間って、あんまり飲み屋さん無いですよね。」

何を言っているの。いっぱいあるでないの。桜蔵だって通るでないの。もう、私、早くこの往来から離れてどこかへ入りたいわ。

かくして、予想通り、一杯や二杯で終わるわけはなく、しまいにはN美ちゃんの彼までやって来て「おお、今年初のオザキング!」とか、K営業所のOちゃんという青年は「いやあ、楽しい!僕はT営業所の皆さんと飲めてほんと幸せです!」と、何だかドンドン盛り上がって行く。

それは良いんだけど、今度は急に言わないでね!マンボウなんだから!でまた爆笑。

して、あっという間に0時近くになったので「さ!帰るよ!」とお会計をお願いした次第。

すると持って来られた伝票をN美ちゃんの彼が一人で見てお金を出そうとしている。彼、私と同じ年なのよね。

そこで「ああ、待て待て。R君!ここはあなたと私との割り勘で!」と一緒に伝票を覗き込んでその半分を出そうとしたところ、がびょーんっっっ!財布にそんだけのお金が入っていなかった。

だから嫌なんだよ。マンボウだよ。金持ってないし。

咄嗟に「ちょっと待っててよ。お金おろして来るよ!」と飛び出そうとしたら酔っぱらっているもんだからトイレのドア開けちゃったりなんかして。

その後持ち直して夜道に飛び出したのは良いのだけど、近くにATMがないもんでしばらく小走りしていたら「こらあああ!オザキングーー!いいんだってば!たまには奢らせてよおおお!」とN美ちゃんが人間とは思えない速さで追いつき追い越して来る。

いや、私、おろさないとお会計どころか帰るお金もないんだよ。と追い越し返す。

わけの分からないことを二人とも絶叫しながら夜の街をかけっこして、店に戻ったのだが。

結局N美彼のR君が「前に奢って貰ったことがあるので、ここは俺が。」と言って断固受け取らないので「ごちです。」と頭を下げた。

あの酔っ払いマンボウとN美の真夜中のかけっこは何だったのか。

Oちゃんは相変わらず『いやあ、ほんとに楽しかった。もう、僕、ほんとに幸せです。』の繰り返し。

私はこれ以上往来をマンボウで歩くことに耐えられずタクシーへと飛び乗った。

皆の爆笑と手をブンブン振っている姿を見つつ。

*************
今日も最後まで読んで下さってありがとうございました。
今日が あなたにとって良い一日でありますように。

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